ママのRework

「働き方の多様化」テレワークの導入におけるメリットとデメリット

子育て中のママが働く時にぶつかる「壁」には様々ある。
子どもの預け先が決まらない、幼稚園や保育園への送迎が定刻、子どもの急な体調不良など、勤務に差支えが生じることも多くある。そんな時に「子どものそばでできる仕事があったら便利なのに」と思ったことはないだろうか。

仕事も家庭も頑張りたいママたちに、新しい働き方の1つとして「テレワーク」をご紹介したい。

◎テレワークとは
テレワークとは、「tele=離れたところで」と「work=働く」を合わせた造語である。
情報通信技術(ICT)を活用し、時間や場所を有効に活用できる働き方を意味する(※1)。

テレワークの主な働き方は3つある。
【テレワークの主な働き方】
・自宅で仕事をする、在宅勤務
・パソコンやスマートフォンなどの情報端末を使用する、モバイルワーク
・サテライトオフィスなどを就業場所とする、施設利用型勤務

◎企業のテレワーク導入率
総務省の平成28年通信利用動向調査によると、テレワークを「導入している」と回答した企業は13.3%にとどまり、「導入していないが、具体的に導入予定がある」と回答した企業と合わせても全体の16.6%となっている。産業別にみると、金融業や保険業で最も高く27.7%であった(※2)。

◎テレワークという働き方のメリット・デメリット
メリット
・仕事をする場所を柔軟に選択できるため、育児や介護など、
働きに出ることが難しい時でも、仕事を続けることができる。
・家族と過ごす時間や自己啓発などの「自分の時間」を増やすことができ、
ワーク・ライフ・バランスが向上する。

子育て中のママにとってのメリットを考えると
・子どもの預け先が決まらなくても、自宅で仕事ができる。
・子どもの急な体調不良の時でも、仕事への影響が減る。
・子どもの帰宅時には家にいるなど、ライフスタイルに合わせて働くことができる。

デメリット
・社員間のコミュニケーションが対面時と比べて取りづらい。
・データなどの情報の取扱いに注意が必要となる。
・仕事とプライベートの境が曖昧になり、逆にストレスを感じてしまう可能性がある。

テレワークは、まだまだ認知度も低く、導入している企業も少ない。また、業界や職種によっては、テレワークを取り入れることが難しい仕事もあるだろう。しかし、企業が働き方の選択肢が増えることは、既存の社員だけでなく求職者に対してもアピールポイントになる。今まで何らかの事情で働くことができなかった人たちの可能性を広げ、企業にマッチしたスキルや能力をもった人材を確保することができるであろう。

労働力不足問題が叫ばれるなかで、待機児童や介護、高齢化など様々なことが問題となっている今だからこそ、「働き方の多様化」を求める声も大きくなっている。

結婚、妊娠、出産、育児と、女性のライフステージは大きく変わる。独身の時とママになってからでは、希望する働き方も変化するだろう。そのときの希望を実現するための方法として、『テレワーク』を選択できる社会になってもらいたい。そして、仕事をしながら育児も楽しんでもらいたい。

参照
※1:http://teleworkgekkan.org/about
※2:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR201600_002.pdf

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