現在、株式会社クラスでは【約700社】と多くの企業様にお取引いただいております。
今回ご多忙のなかお時間をいただき、弥生株式会社様へ取材をさせていただきました。社内環境や女性採用に関する思い、また弊社をご利用いただくきっかけや今後の事業拡大に際して弊社に期待することなど詳しくお聞かせいただきましたので、事例としてご紹介いたします。
※取材時は、新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底しております。
弥生株式会社 管理本部人事総務部マネージャー 伊藤友紀子様(写真右)
弥生株式会社様は、圧倒的な認知度と売上・シェアを誇る「弥生会計ソフト」を中心に、経営に欠かせない給与計算、販売管理などをサポートする製品をご提供されています。創業以来、常に前進し、世の中が大きく変わってきたなかでもその流れに即座に対応し、新しい製品を生み出してこられました。
現在は業務支援サービスの提供にとどまらず、企業経営のさまざまなニーズに対応する「事業コンシェルジュ」へと進化を続けています。
今回の取材では、人材・広告業界を経て弥生株式会社にご入社され、組織の活性化、個々人の成長のために日々業務に勤しんでおられます管理本部人事総務部マネージャーの伊藤様にお話を伺いました。
クラスにご相談いただくようになったきっかけ
――クラスを知っていただいた経緯ときっかけを教えてください。
(伊藤様)新しくエージェント様を開拓しようと思ったところで考えていた軸が2つありました。1つは「女性の求職者に多く出会える」というところ。女性といっても、とくにキャリアチェンジやライフステージの変化によって新しいキャリアを築いていきたいという方とお会いしたいと考えていました。
もう1つは「ほかのエージェント様では出会えない方」というところ。企業規模が小さくてもエリアを限定しているエージェント様を探しておりました。この2つが御社の「関西の女性に特化した人材紹介」という点でマッチしたので、ぜひお話を聞かせていただきたいと思いました。
また、御社のホームページもひと通り拝見し、女性の転職支援に関して丁寧なサポートをしていらっしゃるんだなと感じたことも理由のひとつです。
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――「より多くの女性の候補者に弊社を知ってもらいたい」とのことですが、そのようにお考えになった経緯や背景を教えてください。
(伊藤様)これには2つあります。1つは「弊社の働き方は女性のライフステージの変化などにも柔軟に対応ができると思ったから」。弊社には大阪と札幌にカスタマーセンターがあり、札幌・大阪ともに女性割合が約70%です。実際に活躍されている女性の割合が多いという点と、女性が働きやすい環境があるという点から「女性の方がうまくフィットするのでは」と思いました。
もう1つは「仕事内容が女性におすすめできると感じたから」。今回4職種募集しているなかで、とくに女性の方がフィットしているなと思う職種が「コンシェルジュ」というお客様対応をおこなう職種と、裏方でサポートする「業務推進スペシャリスト」という職種です。
残りの2職種である「リーダー職」と「マネージャー職」に関しては、現時点でそのポジションについていらっしゃる方は男性が多いのですが、そこに女性を採用することでさらに活性化することができるのではないかと思い、このような背景から女性を積極的に採用したいなと思っています。
◆
――女性を採用するにあたって、どんな期待をしていますか?
(伊藤様)「男性と比べてどうか」「女性だからこそ」という風に考えたことはありません。ただ、弊社の場合でいうと、女性の方が定着して長く働いてくださる傾向にあります。おそらくその理由としては、やりがいも大切にしつつ働くにあたってより安定した環境を求めているのかなと思います。それを考えたとき、弊社の働く環境や制度、社内の雰囲気は、女性のお考えにマッチしているのではないかなと思います。
たとえば、今回募集している「コンシェルジュ」というポジションでは、長く働いていただくにつれて知識の幅が広がったりお客様をより理解できたりします。短い期間で成果を出すというよりは、長く働き経験を積み上げてお客様との関係性を築いていただくことを期待しています。
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――「長く働くことが価値になる」ってすごくいいですし、意外とそのような発想ってほかでは聞かないですよね。
(伊藤様)弊社の行動指針に「末永いお付き合いを」という言葉があります。企業様とのお付き合いはもちろんですが、社員のみなさんとの関係も指しています。
企業様と長くお付き合いするためには、弊社の製品やサービスに満足していただかなくてはいけません。その製品やサービスを提供する社員のみなさんに長く働いてもらわなくては実現しないので、長く働ける環境というのも大切にしています。
「女性の活躍」に関するお考えや企業としてのサポート
――今、日本では「女性管理職」について議論されることも増えています。そこで、女性の採用や働き方に理解が深い御社に「女性の活躍」「女性の社会進出」を考えたときに、企業として自社の社員にどのようなサポートをしたいとお考えか、ぜひお聞きしたいです。
(伊藤様)一般的なキャリアステップというと、どうしてもマネジメント経験がなければ上に上がれないというイメージがあると思います。ですが、弊社ではとくに管理職にならずともご自身の職種のなかで少しずつステップアップできるような制度設計になっていて、「管理職は荷が重い」「管理職にはなりたくないけど、長くがんばってきた分お給料はあがってほしいな」というニーズにもお応えできるよう、それぞれのキャリアビジョン・キャリアステップを描ける仕組み作りができています。
また、働くためのサポートというと「育児時短制度」というものがあります。出産や育児で職場復帰できない女性も多いと思いますが、弊社ではお子さまが小学校を卒業するまで仕事と子育てのバランスを取れるようになっています。もちろん女性に限らず男性も取得することが可能です。
あとは「パパママランチ会」というものもあります。これは社員から自発的に上がってきた要望を実現したもので、ベテランのパパママ、新米のパパママが一緒に時間を過ごすことによって、その時期特有の悩みごとや今後のキャリアの重ね方などを共有し、情報交換できるような機会を作っています。
明確な制度設計があり、お子さまがいらっしゃる方も安心して働き続けられるような周囲の理解・サポートもありますので、働きやすいと感じていただけると思います。
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――実際の産休育児休業の取得状況はいかがでしょうか。
(伊藤様)大阪だけで累計16~17名が育休制度を取得されています。2回取得された方もいらっしゃいますよ。
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――お子さまがいても働き続けることができれば、家にいるよりも会社にいって仲間と話したり情報を共有したりすることで気分転換にもなり、それもまた仕事に対するモチベーション維持につながるのかもしれないですね。
(伊藤様)家庭や子育ての悩みを相談できるのは、すごく心強いと思います。たとえば、ママ友だとそれぞれ環境が違っているので同じ悩みを共有するのは難しいですが、同じ職場に同じ悩みを持った人がいるだけで安心ですよね。そういうところも、弊社の魅力として広めていけたらいいなと思っています。
社員に対する投資や社内環境の整備
――ここまで伊藤様のお話を聞いていても、企業としての「社員への思い」を強く感じられます。先ほどの「パパママランチ会」のお話にもあったように、社員の方から自発的に意見が上がってくることも多いようですが、社員の方々への投資や社内環境の整備に関して、どのようにして意見をくみとり反映させているのでしょうか。
(伊藤様)ありがたいことに、安定的な売り上げのおかげで会社としての基盤がしっかりとできていて、だからこそ社員のみなさまにも還元できているのかなと思います。これは、お客様はもちろんですが、お客様に対していつも誠実に対応してくれている社員がいるからこそなんです。
社員の満足度については年に1回「満足度調査」をして、働く環境面に対する意見を拾い上げて改善すべきポイントがないかチェックしています。また、各部門の代表者が毎月1回ミーティングをおこない、具体的な意見を持ち寄って検討し改善するようにしています。
今年の1月に札幌のオフィスを移転したのですが、このような大きなタイミングには、社員の中からプロジェクトチームのメンバーを募って新しいオフィスにするにあたっての意見を出すようにしています。「自分たちが働きやすい環境を自分たちで作り上げる」機会を設け、意見を反映しやすくしています。
このような活動からも、弊社では「自主的・自立的に考え行動すること」をすごく大切し、そのような人材を育成していきたいと考えています。
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※後編へと続きます。ぜひ、ご覧ください。
→【導入事例のご紹介】弥生株式会社様~後編~
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