今、「女性エンジニア」の転職市場が活況しています。エンジニアというと男性の仕事と思われがちで「女性には働きにくい環境」と思っている方も少なくないですが、世界的にも需要が高い職業として女性にも注目されています。とくに日本ではIT人材の不足が問題視されており、女性エンジニアが増えていくことは日本経済にとっても追い風になると考えられています。
この記事では、女性エンジニアが注目されている理由について解説します。
「女性エンジニア」転職市場が活況
冒頭に述べたように、じつは今女性エンジニアの転職市場に大きな変化が起きています。女の転職Typeの調査によると、エンジニア系職種の転職求人倍率はコロナ前の2019年に比べて111.6%になっていることがわかります。
参考：女の転職Type「2021年女性の転職市場レポート」
なぜ「女性エンジニア」が注目されているの？
エンジニア業界では女性は働きにくいというイメージを持っている方も少なくないかもしれません。しかし、今女性エンジニアを積極的に採用しようとする企業が増えてきています。また、女性にとっても「エンジニア」という職業にはメリットがたくさんあり魅力的な職業です。ここからは女性エンジニアのメリットについて考えてみます。
メリット１．スキルが身に付く
エンジニアはいわゆる「技術者」です。専門知識や技術力を活かして社会に成果をもたらす存在といえます。エンジニアにはプログラマーやシステムエンジニア、フロントエンジニア、データサイエンティストなどさまざまな種類があります。種類によって必要なスキルは異なりますがどれも高いITスキルが必要となります。また、ITスキルに加えて数字やデータ分析の強さやコミュニケーションスキル、マーケティングスキルも必要です。さらに、IT業界は変化スピードがすさまじく次々と新しい技術が生まれて行く業界なので、トレンドを先読みしていく力やアンテナの高さも大切なスキルといえるでしょう。このように、インターネットやIT全般に関する知識のほか、仕事を通じて幅広い知識を身に付けられるのがエンジニアの魅力です。
近年は終身雇用という考え方も徐々に崩れつつあり、「手に職を付けて働きたい」「できるだけ長く働きたい」と考える女性も増えています。エンジニアは技術者として最新技術に触れたり専門的なスキルを身に付けることができるので常に学びや発見があり、成長したい女性にはぴったりの業界です。
転職を考えるとき「収入」は非常に大切なポイントですよね。エンジニア業界の平均年収は【438万円】で、全職種の平均年収の403万円よりも【35万円】高いです。今まさに拡大し続けている業界ですので、比較的高い年収といえます。ちなみに、女性の平均年収は男性よりも約100万円低いといわれています。そのため、女性にとって「できるだけ年収の高い業界を選ぶこと」は重要なポイントです。
ただし、エンジニアの中にもさまざまな種類があるので、業務の幅だけでなくマネジメントスキルやコンサルタント業務の有無・経験によって年収は変動します。エンジニアへの転職を検討するときには、年収だけでなく働き方や業務内容、職場環境、スキルや経験に見合っているかどうかなど総合的な面から判断することが大切です。
参考：doda「平均年収ランキング」
参考記事：男女の賃金格差“日本は世界ワースト2位”どう解消する？
メリット３．自由度・柔軟性が高い
コロナ禍を機に、働き方に対する考え方は大きく変わっています。たとえば、リモートワークや在宅勤務のニーズが急激に高まり、これまで足踏み状態だった企業も一気に導入してきた背景があります。
じつは、IT・エンジニア業界ではコロナ前からリモートワークや在宅勤務を導入していた企業も多く、また業務環境的にも取り入れやすいというメリットがあります。そのため、女性エンジニアは結婚や育児によって制約ができてしまっても、比較的自由度が高く柔軟で働きやすい環境が手に入れやすい職種です。ワークライフバランスを実現しやすく顧客折衷業務も比較的少ないため、服装や髪形、ネイルなども他の職種に比べて自由にできる点もうれしいポイントです。
メリット４．需要が高く転職しやすい
今、IT・エンジニア業界は需要の高まりに反して慢性的な人手不足な状態ですが、裏を返せば転職しやすい業界ともいえます。これからますますオンライン化やDXが進んでいくことが予想されるため将来性の高い業界といえるでしょう。
また、コロナウイルスの影響でキャリアや将来性に不安を持った女性が多かったことも「女性エンジニア」が注目される理由のひとつといえます。これから更に需要が高まると考えられる業界に一早く入り、キャリアを見出していきたいと考える女性にはぴったりの職種です。
メリット５．「未経験OK」の可能性も
何度もお伝えしているように、エンジニア業界は人材不足のため即戦力採用だけではなく「未経験者」も積極的に採用する企業も多いです。未経験者に対する教育体制・研修施設を整えている企業もあるので、未経験の場合は募集要項などで確認しておくことをおすすめします。未経験からIT技術者になることができれば、キャリアの道もどんどん広げていける可能性も高まるでしょう。
「エンジニア」は女性のキャリア不安や悩みを解消できる
経済産業省の調査によれば、IT業界の供給人材は2019年をピークとして供給人材よりも人材不足が上回ってしまい、2030年には最大約79万人にものぼる人材が不足すると言われています。そんななか、これまで男性中心だったIT業界に女性が増えていくことで業界の人手不足を少しでも解消できるのではないかと考えられています。
また、「エンジニア業界は男性中心の業界」だという考えをなくすことができれば、女性にとってもキャリアの選択肢が増え視野を広げていくことができます。エンジニア業界は働き方が自由で柔軟性があるので、女性もキャリアを構築していく今、プライベートとの両立を図れる職業が増えていくことはうれしいポイントです。
クラスは前向きなキャリアチャレンジも応援します
現在はまだ、エンジニア業界では女性のロールモデルが少なかったり男性中心の職場環境だったりするなど、全ての企業で女性が求めるような環境が整備されているとは言いにくい状況ですが、コロナ禍をきっかけに自身のキャリアについて考えることが増えた方も多いと思います。ぜひ、今世界的に注目されているエンジニア業界への転職も検討してみてはいかがでしょうか。
クラスは、学びや成長に向けて積極的に行動する方々を最後までサポートいたします！転職活動はぜひクラスへご相談ください。
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