「仕事がつまらない」転職に悩む20～30代女性へのアドバイス

「仕事がつまらない」「転職したい」と感じることは、誰しも一度は経験するもの。とくに20代・30代の女性にとって、仕事へのモチベーションが低下する時期はキャリアの転機と重なりやすい時期でもあります。しかし、そのモヤモヤを放置したままでは、満足のいくキャリアを築くことは難しいでしょう。そこで今回は、「仕事がつまらない」と感じたときに考えるべき転職の心得や転職に失敗しないためのポイントについて解説します。

まずは「仕事がつまらない」感情を正直に受け止める

まずやるべきことは、仕事に対する自分の感情を正直に受け止めることです。毎日の業務にやりがいを感じられず、退屈やストレスを抱える状況は誰にでも起こり得ます。しかし、その感情を無視してしまうと、心身の健康に悪影響を与え、結果的にキャリア全体に悪影響を及ぼすこともあります。たとえば、以下のようなサインがある場合は、注意が必要です。

• モチベーションの低下: 毎朝起きるのが億劫で、仕事に対する情熱が感じられない。
• 集中力の低下: 業務に集中できず、仕事の質が落ちていると感じる。
• ストレスの増加: 仕事に対する不満が日常生活にまで影響を与えている。

これらの感情を無視せず、自己分析をおこない、自分が本当に何を求めているのかを考えることが大切です。感情の根底にある問題を理解することで、次に取るべき行動が明確になります。

20～30代の女性は”女性であること”による悩みも多い

上記では、主に”自分自身の感情”に対する悩みについてお伝えしましたが、20～30代の女性にとって、「女性であること」が仕事の上で大きな悩みの種になっていることも多いようです。それは、職場環境や制度への不満、キャリアの公平性、収入などです。というのも、現在共働き世帯は専業主婦世帯を上回っています。多くの女性が社会でご活躍されていくなかで、”女性”であることによる差別や不公平感を感じている方も多く、その悩みは多岐にわたります。

• 仕事と育児との両立のむずかしさ
• 職場でのハラスメントや性差別
• 男女格差による待遇やキャリアアップの差
• 育児や家事との両立のための支援不足
• 出産や育児休暇中のキャリアアップの停滞

女性が職場で自分の価値をアピールするためには、男性社員と同等の機会を与えられることが求められますが、すべての企業・職場でそれが実現できているとは言い切れません。そのため、職場の風土や意識改革も女性が働く上でのキャリア支援・環境整備として重要なテーマとなっています。そして、その悩みを一人ひとりが自分事として考え、意識改革していくことも大切です。

参考：クラス独自アンケート「みんなの転職理由」

株式会社クラスでは、「転職理由」について20代～30代の女性にアンケートを実施いたしました。今回のアンケートでは、20代後半と30代前半で転職理由を比較しそれぞれの世代のTOP5を回答の多かったものからランク付けしましたのでご紹介します。

【20代の転職理由】「待遇」「制度」面への不満が大きい

20代では、「給与や昇給への不満」「休日や休暇への不満」「雇用形態の悩み」をはじめとして、全体的に会社の制度や環境、待遇に対する不満が大きいようです。また、「人間関係の悩み」や「評価に対する不満」を挙げる方も多いことがわかります。20代後半というと、新卒から働き始めて入社前とのギャップを感じていたり、友人や同僚が転職を成功させうらやましく思ったりするなど、現状に不満を抱きやすい時期でもあります。

【30代の転職理由】「キャリアに対する不安」が大きい

30代では、「自分のキャリアに対する不安」が突出していたことが分かりました。また「スキルアップしたい」という回答も多くありました。30代になり、自分のスキルや経歴を客観視できるようになったり、会社という組織全体を俯瞰できるようになったりするなど、よい意味でも悪い意味でも、仕事を通じて視野が広くなっているといえるのではないでしょうか。また、「残業の多さ」や「勤務場所への不安」も20代に比べて多いこともわかります。30代は、責任のある地位に就く方が増える年代ですが、多くの方にとって出産・育児というライフイベントを経験するタイミングでもあります。そのため、残業の多さや勤務地の問題はライフスタイルにも大きく影響するため転職を考えるきっかけになるのかもしれません。

両世代で4人に1人以上が「給与や昇給に不満」

両世代で多かったのが「給与や昇給への不満」です。転職を検討する人のうち、4人に1人以上が現在の給与に不満があることがわかりました。日本は30年近く労働賃金が上がっていないという現実があり、長年問題視されています。給与や賞与、昇給制度というのは大きなモチベーションとなっている方も多く、喜びや達成感に直結しやすいのです。そのため、成果や頑張りが、給与等に反映されていなければ企業に対する不信にもつながりやすく転職を考えるきっかけになるのではないでしょうか。

30代でよくある”3つの壁”

【転職活動を始めるなら】20～30代女性の転職へのステップ

ここからは、具体的に転職活動を始める際のステップをご紹介していきます。転職活動は、非常に時間と手間がかかるものです。「しんどい」と感じる瞬間もあるかもしれません。適度に休みながら、自分のペースで転職活動をコツコツと進めていくのが重要なポイント。周りに流されず、自分自身の“軸”をしっかり持って転職活動に励みましょう。

①転職を始めるなら「タイミングを見極めて」

まず、転職を考える際には、そのタイミングを見極めることも重要です。転職は大きな決断であり、勢いだけで決めると後悔するおそれがあります。とくに20代・30代は“キャリア形成期”であるため、チャレンジも大切である一方で、女性にとっては今後のキャリアだけではなくライフスタイルを左右することにもなるので、慎重にタイミングを判断することが重要です。転職を考える際には、以下の点に注意しながら行動するようにしましょう。

• 経験とスキルの蓄積:
  現在の職場で得た経験やスキルが、次のステップで活かせるかどうかを確認しましょう。短期間での転職は、スキルが中途半端な状態で移るリスクがあり、次の職場での成功が難しくなることもあります。
• 市場価値の評価:
  自分のスキルや経験が市場でどの程度評価されるのかを知るために、求人情報や転職エージェントの意見を参考にするのがよいでしょう。「自分の価値が最大限に発揮できる場所」を見つけることが重要です。
• キャリアの方向性:
  転職によって自分のキャリアがどのように発展するかを慎重に考えましょう。次の職場が、長期的に見てキャリアアップに繋がるかどうかを確認することが必要です。
• ライフスタイルとのバランス:
  女性にとっては結婚や出産・育児などのライフイベントによって、キャリアとのバランスをよく考えなくてはならないタイミングが訪れる可能性が高いです。ライフスタイルの変化によってどの程度対応でき、またキャリアを継続できるのか、どんなキャリアを築いていきたいのかをよく考えておきましょう。

②理想のキャリアを描くための自己分析を丁寧に

転職を成功させるためには、しっかりと自己分析をおこない、自分が理想とするキャリアを明確にすることが大切です。自己分析を通じて、自分が何を求めているのか、何が得意で何が苦手なのかを把握することで、次に進むべき道が見えてきます。

• 強みと弱みの把握:
  自分の強みや弱みを正確に理解することが重要です。たとえば、「コミュニケーション能力が高い」「問題解決が得意」「クリエイティブな思考が得意」など、自分の得意な分野を明確にしましょう。一方で、苦手な部分も認識しておくことで、転職先でどのように成長できるかを考える材料になります。苦手な部分は、決してマイナスポイントになるだけではないので、自分自身が苦手なポイントを理解しておくことは大きな成長のきっかけになりえます。
• 価値観の整理:
  自分が仕事を通じて何を大切にしたいのかを整理することも重要です。安定を求めるのか、挑戦を求めるのか、またはワークライフバランスを重視するのか、価値観によって選ぶべき職場は大きくかわります。
• キャリアビジョンの設定:
  5年後、10年後に自分がどのような姿でいたいのか、長期的なキャリアビジョンを描くことが大切です。将来の目標を明確にすることで、その目標に向かって進むための具体的なステップを考えることができます。

③「正しく、スピーディーに」情報収集を徹底する

転職を成功させるためには、情報収集が不可欠です。求人情報や企業の公式サイトだけでなく、口コミサイトやSNSなど、多様な情報源から企業や業界の実情を把握しましょう。情報収集のポイントは以下の通りです。

• 業界研究:
  自分が興味のある業界の動向や成長性を調べることが大切です。業界の将来性やトレンドを把握することで、長期的に安定したキャリアを築くための指針が得られます。
• 企業リサーチ:
  求人情報だけでは見えてこない、企業の社風や働き方、成長性についてもリサーチすることが重要です。企業のビジョンや価値観が自分と一致しているかを確認することで、ミスマッチを防ぐことができます。個人が自己調査するだけでは見えてこない部分もあるので、企業についてはとくに転職エージェントなど企業に詳しい第三者の意見を取り入れるのがおすすめです。
• 「社員の声」「口コミ」の収集:
  口コミサイトやSNSを活用して、実際にその企業で働いている社員の声をチェックすることも大切です。内部の雰囲気や労働環境について、よりリアルな情報を得ることができます。

④「事前準備が整ったら」選考に向けた準備

転職を決意したら、計画的に準備を進めることが重要です。しっかりと準備を整えることで、転職活動をスムーズに進めることができます。転職準備のポイントは以下の通りです。

• 履歴書と職務経歴書の作成:
  自分の経験やスキルを最大限にアピールできるように、履歴書と職務経歴書を丁寧に作成しましょう。実績や成果は具体的な数値を盛り込みながら、自分の強みを強調することが大切です。
• 面接対策の実施:
  面接で自信を持って話せるように、自己PRや志望動機をしっかりと練り上げましょう。また、模擬面接・面接の練習をおこない、緊張を和らげるための準備をしておくとよいでしょう。
• 転職エージェントの活用:
  転職エージェントを利用することで、専門的なアドバイスを受けながら効率的に転職活動を進めることができます。自分に合った求人を紹介してもらえるため、転職活動がスムーズに進みます。紹介してくれる求人のなかには、非公開求人や独占求人なども存在します。自己応募ではたどり着けない求人なので、利用する価値は大いにあるでしょう。多くの場合は無料で利用することができるので、効率よく転職をしたい方にとってはぜひ活用してほしいサービスです。 また、企業との連絡、交渉なども代わりにおこなってくれるほか、面接対策などもおこなってくれるので、企業との交渉や面接が苦手は人にはとくにおすすめのサービスです。

【後悔したくない】転職先選びで後悔しないためのポイント

転職先選びは、転職活動の中でも最も重要なステップです。選択を誤ると、再び「仕事がつまらない」と感じる可能性があるため、慎重に判断しましょう。転職先選びのポイントは以下の通りです。

• 企業の価値観と自分の価値観の一致:
  自分が大切にしている価値観と、企業の価値観が一致しているかどうかを確認しましょう。たとえば、ワークライフバランスを重視する企業であれば、長期的に働きやすい環境が期待できます。価値観は人によって異なるため、自分ごととして考えることが非常に重要です。
• キャリアアップの可能性:
  転職先でのキャリアアップの可能性を考えることも重要です。将来的にどのような役割を果たせるのか、キャリアパスが明確かどうかを確認しましょう。
• 職場の雰囲気と人間関係:
  職場の雰囲気や人間関係が自分に合っているかどうかも重要なポイントです。良好な人間関係が築ける環境であれば、仕事のやりがいや満足感が高まります。

自分らしいキャリアを見つけるために

仕事がつまらないと感じたとき、それは新しいステップを踏み出すサインかもしれません。転職は大きな決断ですが、慎重に準備を進めることでよりよい未来を切り開くことができます。転職のタイミングを見極め、理想のキャリアを描きながら情報収集と準備を怠らずに進んでいきましょう。

20～30代の女性にとって、転職は人生の大きな転機となり得ます。自分らしい働き方を見つけるために、今回ご紹介したことを参考に、新しい挑戦を始めてみてください。もちろん、当社は転職エージェントとしてあなたの転職をサポートさせていただきます！「仕事がつまらない」「転職したい」何から始めればよいかわからなくても、丁寧にサポートいたしますのでお気軽にご相談ください。

参考：正社員の仕事探しは転職サイト｜クリエイト転職