転職を考えている女性にとって、それぞれのライフスタイルや年齢などによってさまざまな不安や心配ごとがあるかと思います。しかし、その悩みを解決していくには、自分自身の考えや行動があってこそ。今回は主にライフスタイルに変化の出やすい20～30代の女性の転職を中心に、女性の転職における注意点などをご紹介します。
20代女性の転職
20代女性の転職というと、まだまだ社会人経験は浅くスキルや経験が不足している中での転職になることが多いでしょう。年齢によっては“第二新卒”と呼ばれることもあります。経験がなくとも若さをいかした転職ができることも多く、新卒では縁がなかったことに挑戦してみたり以前から興味のあった分野へ飛び込んでみたりと、新しい挑戦ができるのが20代の転職の特徴です。なかには早くに家庭を持ちライフスタイルの変化を迎えている方もいるかもしれませんが、「若いからこそできる」特別な転職活動ができる期間ともいえそうです。
参考記事：https://kras.co.jp/archives/5914
30代女性の転職
一方で30代女性の転職はというと、ある一定の経験やスキルをもとにした転職となることが多いでしょう。20代に比べれば視野も広くなり、キャリアにおいて昇進などといった事柄を経験する方も増えると同時に、結婚や出産・育児などプライベートにも大きな変化を迎える方が多くなり、キャリア観にも変化が出てくるころです。キャリアとプライベートのバランスを考える時期でもあり、多くの女性が両立に悩むタイミングともいえます。
参考記事：https://kras.co.jp/archives/5944
女性が転職で悩むことは？
では、もう少し女性が転職で気になっている点や悩みやすい点についてみていきましょう。
- 年収（収入）が極端に下がらないか
- スキルや経験が豊富でなくても転職できるか
- 将来的に結婚を考えているが転職時期は適切だろうか
- 求人票のとおりに産休や育休を取得できるか
- 転職先で思うようにスキルアップ（キャリアアップ）ができるか
このように、年代によっても転職においてさまざまな思いや背景があります。「プライベートを大切にしたい」という気持ちも「転職したい」「キャリアアップしたい」という気持ちもどちらも疎かにはできず、悩んでしまう方がたくさんいるのです。「仕事」と「プライベート」、どちらをどのようにすることが正解なのかわからず、またたとえ転職するとしても「確実に転職先でその悩みを解決できるのかわからない」「また状況が変わってしまうかも……」というところも女性にとっては悩みの種のひとつになっています。
女性の転職、成功のポイントは「キャリアプラン」
上記の悩みをふまえて、まず転職を考える女性に考えてほしいことは「キャリアプランを立てること」です。
「キャリアプランを立てる」とは？
年代に関係なく自分自身のキャリアプランを立てることが大切です。ライフイベントの影響を受けやすい女性だからこそしっかりとプランを立てておくことをおすすめします。
実際、女性が転職をするタイミングとして「30歳を機に」「結婚を機に」という方も多く、ライフイベントの影響を受けやすい時期での転職となる方が多いです。転職直後では育児休業を取得できないということもあるので、お子様のいるご家庭だと、生活費や教育費がかさんでしまう時期に転職が上手くいかず生活に影響が出てしまうこともあるでしょう。
そのような状況にならないよう、自分自身がどのように働きどんなライフスタイルを送っていきたいのか、「仕事」と「プライベート」両軸で考えておくことが大切です。どんなふうに働き（働き方）、収入はどのくらい必要なのかなどを考えながらキャリアプランを考えていきましょう。
【年代別】転職でアピールすべきポイント
キャリアプランをしっかりと練った上で転職活動を始めると、転職の軸がしっかりしているので仕事探しも上手くいきやすいです。ここでは、20～30代の方が転職活動（選考）でアピールすべきポイント少しだけご紹介します。
20代女性は「ポテンシャル」を伝えよう
20代の転職では、スキルや経験が不足していることを認識すること。その上で、これからの将来性とポテンシャルを伝えるようにしましょう。スキルや経験がなくても、仕事に対する情熱や意欲を伝えられれば転職も不可能ではありません。また、新卒とは違って「スキルや経験がゼロ」というわけではない点もポジティブに考えてよいです。年収に関する不安は、業界や職種、企業によっても異なるのでよくリサーチしておくとよいでしょう。福利厚生についても、制度の有無ではなく「活用実績」で判断することが大切です。
30代女性は「即戦力」を伝えよう
30代の転職では、これまでの経験や実績を思う存分アピールしましょう。人材不足の今、即戦力となる人材は中途市場で重宝されます。30代前半では未経験でも転職可能な求人もありますが、30代になると多くのケースで経験を求められるので転職前にはしっかりキャリアの棚卸をしておく必要があります。自分の経験を自分の言葉で“言語化”し、論理的に伝えられるようにしておきましょう。
女性も「強気の転職」ができる時代！
女性にはライフイベントに伴う体や心の変化で、仕事との両立に悩む方も少なくありません。少しずつ国や自治体のサポートが整備されつつあるものの、まだまだ待機児童の問題や職場環境の整備が追い付いていないこともあります。そのため、自分自身で考え行動することで少しでもこれからのキャリアを実現していく力を身に付けていくことが必要不可欠です。
【自分自身で考えること／行動すること】
- 自身または家族のライフスタイルを確認する
- キャリアプラン（将来像／収入／ライフスタイル含め）を立てる
- 求人や企業の情報収集を惜しまない
- ライフスタイルの変化に対応しやすい職場を選ぶ
今、転職を考えているなら、まずはしっかりと自分自身に向き合いキャリアプランを立てることからはじめましょう。人生には、仕事もプライベートもどちらも大切な要素です。どちらも大切にしたいと考える方は、そのバランスをうまく自分でコントロールできるような準備をすることで「なりたい自分」に近付けるはずです。
コメント